2025年04月16日
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数年前にリフォームをさせて頂いたお施主様より深刻な電話がありました。お庭のシダレ桜が「咲くのが遅い」のと「枯れ枝が目立つ」という内容でした。
連絡があったのは3月の終わり頃、もう咲いてもおかしくない時季です。
10年程前に仕事で一緒になった樹木医さんを思い出し、早速連絡してみると診てもらえることになり、紹介をさせて頂きました。
週明けに現場で待ち合わせ、久々の再会でしたが、その感動より先に桜の木に目が行くほどの巨木で、その樹木医さんも傘の中にいてるようだと感激されていました。
早々に状態を診て頂き、枯れ枝の事は、上の枝で影になり下の枝に光が行き届かないから弱っているということでした。そして、咲くのが遅いのは、陽気がおかしいという平均気温が低いからという事でした。丁寧な説明で、お施主様も納得され、秋以降で手入れをしましょうという事になりました。
樹木医さんはしきりに「ご縁」というワードで感謝されていました。その言葉に共感されたのかお施主様もコーヒーを入れて下さり、3人でお花見となりました。大好きな桜、植木の育て方や珍しい山野草の話などあっという間の一時でした。その中で樹木医さんのここだという桜を教えて頂きました。
「伊勢本街道開鑿頌徳碑」に咲き誇る25メートル級のヤマザクラ。少し散り始めでしたが圧巻のスケール、その時の写真です。
いろいろな出会いをつなげて行くのは、やはり実際に会ってのコミュニケーション。デジタル社会でメールだけでやり取りする事もしばしばですが、我々の仕事は、最終は現場仕事、「よろこんで」もらうためにはどうすれば良いか、感動を与えられるように日々考えていきたいものです。


建設部 小林